犠牲・代償・あるいは狂気
Juda's Stigma
神羅に入ってから、故郷の奴らとは連絡を取り合っていない。
中には俺同様にミッドガルに上ってきたやつもいるだろうけど、俺には友達なんていなかったんだ。
神羅の仲間たちだって、神羅を離れたらきっと仲間じゃなくなっていくんだろう。
俺はいつだって独り。オレハヒトリ。
「お前を見捨てたりはしないよ。トモダチ…だろ?」
あんたのその一言が、ズタボロの俺を撫でてくれた温かい手が、どんなに嬉しかったか、
なのに、
「クラウド、逃げろッ!」
なのにあんたはもういない。
俺はそんなあんたさえ見殺しにしたんだ。
俺は汚い人間。あんたを見殺しにして生き残ったずるい人間。
まるで師を売って金貨を得た神話のユダのように…
神話のユダは師を売った事を悔やまなかったか?
見殺しにして生き残った自分を、自分で赦せただろうか。
この罪が赦される日はいつ訪れるのだろう。
『俺は…赦されたいんだと思うんだ。うん、俺は赦されたい』
ACでクラウドがズルズルしてるものってこういうことかなみたいな。トモダチってあたしの中で永遠のテーマだ。
05/09/22
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