01:A Wild

 

獅子にも似た、王者の風格を持つセフィロス。

 

雌豹の如き気高き女性、ハル。

 

狼のような、野性的な魅力を持つザックス。

 

 

「…じゃあ、俺は何なんだ?」

クラウドは片膝を立ててベッドに腰掛け、訊ねた。

ザックスは髪をかきあげながら軽く考えた。

「ん〜…クラウドは… …チョコボ?」

「はぁ?」

ザックスは笑顔を見せながらわざととぼけた事を言ったがそこにクラウドの容赦無いツッコミが入る。

「頭が、な?あ〜、ぴったりすぎるぜ!チョコボ」

ザックスはクラウドのツンツンと立った頭を指差すとケラケラと笑った。

からかわれてクラウドは敷いていたクッションをザックスに投げた。

「人が真面目に聞いてんのに…そんなんだったらあんたなんかハリネズミじゃないか」

口調は怒っているようだが、目は怒ってはいない。

ザックスは軽い調子で続けた。

「だったらセフィロスはカマキリだろ?」

「そ、そんな事俺は言ってないからな!」

 

 

 

「…で、冗談は抜きで、俺はどうなんだ?」

クラウドの問いにザックスは暫く考えるとぽんっと掌を拳で打った。

「猫!これに決まりだろ」

「ね…!?」

獅子、豹、狼と来て何で猫!?とクラウドは思った。

「何つーかプライド高くて、意地っ張りで媚びたりしないし、でも気まぐれに甘えてくる感じ?猫っ毛だしさ〜」

そう言ってザックスはクラウドの髪をくしゃっと撫でた。金に輝く髪は、見た目のツンツンした感じとは違い、ふわっと柔らかく。

クラウドはほんの少し頬を染めると呟いた。

「…あんた、狼というより犬みたいだ…誰にでも愛想よくて、人懐っこくて…ちょっと妬ける…」

ザックスは頬を染めて顔を伏せ、膝を抱えるクラウドをそっと腕の中に収めた。

「…でも、俺がマジで好きなのはオマエだけだから♪」

囁くように言うザックスにクラウドは僅かに身をすり寄せた。

「…俺も」

少しの間沈黙が流れる。

「でもさ、クラウド…知ってるか?オス犬ってのはさ〜…」

そう言うとザックスはクラウドをがばっと押し倒した。

クラウドが一瞬にして耳まで赤くなる。

「なっ!?何すんだよ!」

「サカリがついてると、可愛いコを見るととめられねーんだよな…」

「莫迦ッ!誰が可愛い子だ…って…あ!」

首筋にザックスの唇を落とされてクラウドは目を閉じた。

「も…離…せッ… あーもーあんたやっぱり狼だ!」

「だろーなv」

 


ハルについてさっぱり説明が無かったのですがNOVELページを探してください。難易度★☆☆☆☆(易)

03/10/09

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